インドネシアのGOJEKから考えさせられる、ユニークな価値とは

ジャカルタで日系IT企業の現地法人代表をしています。

ジャカルタでもデジタルが既存産業を革新していくトレンドは大きく、ここ数年、人々の生活にも大きな変化が起きています。

世界中で大きな変化が起きている中、どのような考え方でこの変化と向き合い、そして活用していけばいいのかを発信していきます。

まず最初の今回はGOJEKについて取り上げます。

今や生活のプラットフォーム「GOJEK」

GOJEKとは、インドネシア発の緑のバイクタクシーで、ジャカルタの街中を走っています。GOJEKが運ぶのは人ではなく、宅配物や出前の食事も運ばれており、全てスマホのアプリ1つで注文から決済まで完結出来ます。

このアプリでは携帯料金の支払いの他、掃除やマッサージの手配、映画のチケット購入等も可能で、生活のプラットフォームとしてジャカルタで普及しています。



ジャカルタはこのように渋滞が頻繁に発生し、移動・物流の非効率が起こります。GOJEKはここにバイクを基盤に切り込み、移動・物流・決済に変革を起こしています。

UBERやGRABと比較してもGOJEKの利用率は際立っており、インドネシア発のWebサービスでここまで躍進したことはエポックメイキングです。

この企業を率いるのは1984年生まれ33歳のNadiem Makarimさんで、2009年~2011年までハーバード大学でMBAを学んでいました。GOJEKは2010年創業です。

GOJEKの大株主、騰訊(Tencent)

GOJEKの大株主が中国のTencentです。Tencentは中国最大のインターネット企業の1つで、中国のインターネット黎明期よりチャットサービスのQQで大きく躍進し、今やチャットアプリ「微信」(WeChat)で中国人のコミュニケーションや決済を大きく変革した企業です。

QQやWeChatを基盤にゲームをはじめとした多くのサービスを提供し、今年11月下旬には時価総額は59兆円を記録し、Facebookを一時抜いたこともありました。

そして、TencentはAlibabaと共に東南アジアの有力な企業に大きな投資を行っています。東南アジアの起業ブームは活発で、GOJEK創業者のように若い、海外でのMBA保持者も多いです。

また東南アジアには日本人だけではなく、欧米や中国・韓国等からも現地で起業した人が多く、カンファレンスに行くとまさに本当に多くの国の方と会います。

こうした形で、国を超えた企業間の連携・競争が国境を超えて形成されてゆき、新しいサービスによって生活に大きな変化が起きているのが、今の東南アジアの1つのトレンドです。

ユニークな価値をどう創造できるか

GOJEKのようにプラットフォームは多角化して、多くの領域にサービスを提供していきます。この中でどのように競争優位を構築してビジネスを展開できるのかは、デジタル関連のサービスを出していく中では必ず考えるべきです。

つまり、重要な問い掛けを常に考えながら戦略を考えるべきです。

「GoogleやFacebook、AmazonあるいはTencentやAlibabaの資本が自社の領域に参入してきたとしたら?」という問い掛けです。

この写真はインドネシア証券取引所(左)とリッツカールトン(右)です。今年インドネシアのスタートアップが初めてインドネシア証券取引所に上場しました。成功を目指して多くのスタートアップが登場しています。

海外事業において、日系企業であれば日本人や日系企業の絡むサービスや取引には強みがあります。ただそれだけでは世界の中で見たら、ある程度ニッチなマーケットということになります。その先のユニークな価値をどう構築していくのかを日々考えています。

長期でみた日本経済のトレンドは、基本的には少子高齢化に伴う縮小です。

これは総務省による2100年までの日本の人口予測です。

子供や孫以下の世代が世界の中で貧しくならないように、かつての日本がTOYOTAやSONYで世界を席巻したように、新しい産業で国内外を牽引できるプレイヤーが求められています。今その舞台に立ち、結果を出したいと日々考え動いています。

このために考えていることやヒントになりそうな情報を発信していきます。

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